会長挨拶

どんぐりころころ助産院

この度、福井りみ子氏から青森県助産師会・会長というバトンを引き継ぐことになりました三浦初枝と申します。私は旧国立弘前病院での約30年間の勤務を経て、令和2年よりゆざわ産婦人科クリニックで勤務をしております。そして今年の4月より”どんぐりころころ助産院”を開設し、地域での母子支援活動を開始したばかりのまだまだ”ヒヨコ”であります。しかし、バトンを引き継いたからにはヒヨコであっても、大先輩の皆様のお力とこれから益々大きく羽ばたく後輩助産師方のお力をお借りして、青森県助産師会の活動を発展していきたいと思っております。会員の皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

               一般社団法人青森県助産師会 
                        代表理事  三浦 初枝

私たちの願い

【東奥日報 2023.6.3より】

2022年の青森県の出生数は5985人で、初めて6千人台を割り込んだことが2日、厚生労働省が公表した人口動態統計(概数)で分かった。21年から528人減り、過去最少を更新。青森県の少子化、人口減少は一層加速している。

日本の、青森県の出生数は減少し続けており、助産師に求められることも変化してきていると思います。時代の流れに応じ、妊産婦さんやそのご家族、女性へのケアを提供するために私たちは常に最新の知識と安全な技術の提供をしていかなければなりません。コロナも少し落ちつき社会は以前のように活発に動き出している今、何を目指して活動するか考える必要があると感じています。

私たち青森県助産師会の新たな活動となります、青森県委託事業 「妊娠SOS相談支援事業」が7月より開始(予定)します。

〈妊娠したかもしれない〉・〈産んでも育てられない〉・〈産んでしまった赤ちゃんをどうしよう…〉など誰にも相談できずに1人で悩んでいる女性の背景や心理を理解し、安全・安心な出産につなぎ、様々な社会資源や制度を活用し、母子を迅速かつ確実に支援につなぐ役割を担う活動です。相談の対応の相談員は専門性スキルが必要になります。今年度は6人の相談員でスタートしました。研修を重ね相談者1人1人としっかり向き合って対応していきます。  

そして「助産師によるいのちのお話出前講座」(あかりの活動)が「性や生殖に関する健康教育事業」としてもう一つの青森県委託事業となりました。コロナ過でも継続してやってきたこの素晴らしい助産師会の事業が青森県に認められたということです。子どもたちの自尊心を育て、自分のいのち、他人のいのちの大切さを知る、こころの健康教育でもあるこの講座は中学生バージョンにも今後活動を広げていく予定です。

事業内容

  1. 母子保健事業の実施及び普及・啓発活動に関する事項
  2. 助産業務の質の保証に関する事項
  3. リプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康/権利)の尊重、普及、活動に関する事項
  4. 次世代育成支援に関する事項
  5. 助産師の育成ならびに資質の向上に関する事項
  6. 助産所運営の改善に関する事項
  7. 母子保健の調査・研究に関する事項
  8. 母子保健の国際協力、国際交流に関する事項
  9. その他の目的を達成するために必要な事項